重傷ひき逃げ事件、状況証拠を認めず無罪判決

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昨年5月、愛知県あま市内で発生した重傷ひき逃げ事件に関与したととして、自動車運転過失傷害などの罪に問われていたトルコ国籍を持つ26歳の男に対する判決公判が2月28日、名古屋地裁で開かれた。裁判所はひき逃げ事件については無罪としている。

問題の事件は2011年5月22日の午後10時20分ごろ発生している。あま市花長六反田付近の市道を走行していた自転車に対し、対向してきた乗用車が衝突。自転車に乗っていた40歳の女性が骨盤骨折などの重傷を負ったが、クルマはそのまま逃走した。

警察は同年8月下旬、トルコ国籍を持つ26歳の男を自動車運転過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ、無免許運転)容疑で逮捕したが、男は逮捕当初から無免許運転については認めたものの、ひき逃げについては一貫して容疑を否認。容疑車両については「事故の数日前に手放していた」などと主張していた。

検察は男を同罪で起訴。公判においては手放したはずの容疑車両は事故当時も被告が管理していたことや、事故後に知人へ「事故を起こした」と想起させるメールを出していたことを指摘。容疑車両の中から被告の指紋が付着した遺留物が見つかっていたこともあわせ、被告が自ら運転していた可能性が高いと主張している。

2月28日に開かれた判決公判で、名古屋地裁の手崎政人裁判長は「事故当時も被告が容疑車両を管理していた」と認定しながらも、「事故後に帰国した同居人が運転していた可能性を排除できず、状況証拠だけでは被告が運転していたとはいえない」と結論づけ、ひき逃げ事件については無罪とした。

その一方、無免許運転については被告が認めていることから、懲役1年(執行猶予3年)の有罪判決を言い渡している。

《石田真一》

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