円滑化法利用後の倒産、17件と急増…2月

自動車 ビジネス 企業動向

東京商工リサーチが発表した2月の中小企業金融円滑化法に基づく返済猶予利用後の倒産件数が前年同月比42.8%増の17件と急増した。

返済猶予利用後の倒産件数は、8か月連続で前年同月を上回っている。年度ベースでは2010年度が72件だったのに対し、2011年度は2月までに149件に達し、倍増ペースで推移している。

また、円滑化法に基づく返済猶予と並んで中小企業の有効な金融支援策となっている「景気対応緊急保証制度」は2011年3月で取扱いを終了したが、2012年2月の「景気対応緊急保証制度」利用後の倒産は前年同月比2件増の8件で、4か月連続で前年同月を上回っている。

年度ベースでは2010年度が87件だったのに対し、2011年度は2月までに118件に達している。

円滑化法に基づく返済猶予利用後の倒産件数の増加は、金融支援で一時的に資金繰りがしのげても、業績不振から抜け出せない企業の多さが浮き彫りとなった。金融庁は円滑化法の1年延長を表明する一方で、今後は適切な債務者区分・引当を求めることを表明している。このため、同社では金融機関の業績不振企業に対する姿勢が厳しくなることが予想される、としている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. サーキットも通勤路も楽しくなる! スポーツタイヤの“リニアな気持ち良さ”を体感せよ~カスタムHOW TO~
  2. 日産のピックアップトラック、『ナバラ』新型が11月19日デビューへ
  3. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
  4. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  5. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る