国土交通省は12日、トラックに装備する衝突被害軽減ブレーキ(プリクラッシュブレーキ)の技術基準を世界に先駆けて導入すると発表した。トラックの事故に占める追突事故の割合や死亡事故率が高いことなどから、道路運送車両の保安基準細目告示を改正する。
新型生産車については、総重量22t超トラックと13t超トラクタに2014年11月から装着を義務付け、同20t超22t以下トラックについてはダンプカーなど特殊な車両が多く開発に時間を要するため2016年11月から適用する。
継続生産車については、総重量22t超トラックに2017年9月から適用し、同13t超トラクタおよび同20t超22t以下のトラックには2018年9月以降義務付ける。
国土交通省では装着車に補助を行うなど衝突被害軽減ブレーキの普及を図ってきたが、2012年度から同ブレーキ装着車に対する自動車重量税、自動車取得税の軽減措置が行われることにあわせて、義務付けスケジュールを明確にした。