新日本製鐵は3月12日、東日本大震災で被災した釜石製鉄所で線材製品の国内向け出荷設備が復旧して稼働を再開したと発表した。
釜石製鉄所では、自動車用タイヤなどの線材を製造していたが、震災で出荷設備などが損傷した。今回、復旧作業を行ってきた線材製品の国内向け出荷設備が震災からちょうど1年が経過した3月11日から稼働を再開できたとしている。
稼働再開に伴い天候に左右されない、より安定的な国内向けの製品出荷体制に回復した。同社では、設備の完全復旧に向けて、4月末を目途として残る線材製品の輸出向け出荷設備の復旧に取り組んでいく。