【トヨタ プリウス 試乗】マイナーチェンジで良くなった乗り心地…松下宏

試乗記 国産車
プリウス
プリウス 全 10 枚 拡大写真

新車販売ランキングの首位を独走する『プリウス』が2011年11月にマイナーチェンジを受けた。価格アップが最大の目的では、と思えるようなところもあるマイチェンだったが、内外装のデザイン変更に加えて足回りを変更するなど、クルマの中身にもさまざまな手が加えられた。

【画像全10枚】

今回は標準車では、「G」、「Sツーリングセレクション」、「L」の3グレードに乗り、さらにSツーリングセレクションをベースに走りのための専用チューニングを施した「G's」にも試乗した。

標準車のプリウスは足回りが良くなったのがはっきり分かる。従来のモデルではリヤサスが硬めでゴツゴツした感じがあり、乗り心地が良くなかった。それが今回の改良でグンと良くなっていて、少々荒れた路面でも不快感を感じさせないようになっていた。

新旧モデルを同じ条件で乗り比べたわけではないものの、マイナーチェンジ後のモデルはこれがプリウスなの? と思うくらいに乗り心地が改善されていた。

従来からの走りを引きずっている部分も残っていて、Lは相変わらず騒音レベルが高く、装着されるタイヤももうひとつの印象。Gはブリヂストンのエコピアが装着されていたが、これも特に良いという感じではなく、17インチタイヤを履いたSツーリングセレクションだけがまっとうな走りを示していた。

ツーリングセレクションはパワステのモーターがブラシレスになるなど、シャシー系の仕様が格上のものになる。なのでプリウスを買うならSかGのツーリングセレクションを選択すると良いのだが、20万円の価格差があるためか選ぶ人が少ないのが実情だ。

販売会社に試乗車があったら、ツーリングセレクションと標準仕様とを選んで乗り比べると良い。そうすればツーリングセレクションの良さが分かる。

さらに良かったのがG's仕様のプリウスで、これに乗るとプリウスでもこんな走りになるのかと思うくらいに走りのフィールが違っていた。しっかりした乗り心地でコーナーでのロールも緩やかに抑えられていて、ヨーロッパ車に乗っているような感覚になる。

G'sは、外観から足回りまで専用の仕様によってさまざまなチューニングが施されるため、ベース車に対してさらに30万円以上高く、試乗車は車両価格ベースで284万円、オプションを含めると332万円ほどになっていた。

ベースの標準車から見ると100万円以上高くなる計算で、これだと簡単に買えるクルマではなくなるが、普通のプリウスとは違うプリウスが欲しい人にお勧めだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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