欧州新車販売、5か月連続で減少…2月実績

自動車 ビジネス 海外マーケット
メルセデスベンツCクラス
メルセデスベンツCクラス 全 5 枚 拡大写真

ACEA(欧州自動車工業会)は15日、2月の欧州全域(EU+EFTA全30か国)の新車販売結果を公表した。総販売台数は92万3381台。前年同月比は9.2%減と、5か月連続で前年実績を下回った。

5大主要国では、ドイツが前年同月比微減の22万4318台と、2か月連続のマイナス。フランスは20.2%減の16万3010台と、4か月連続の前年実績割れだ。

また、英国は6万1868台を売り上げたものの、前年同月比は2.5%減。イタリアは18.9%減の13万0661台と、6か月連続の減少だ。スペインは2.1%減の6万4732台と、2か月連続で前年実績を下回る。

主要9社の販売実績は、首位のフォルクスワーゲングループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が、前年同月比2.1%減の22万0799台と、8か月ぶりのマイナス。VWブランドが1.2%減の11万9130台、アウディブランドが2.7%減の4万5187台、セアトブランドは10.5%減の1万8637台。シュコダブランドは0.5%増の3万7711台と、プラスを維持した。

2位のPSAプジョーシトロエンは、前年同月比16.5%減の11万8381台と、9か月連続で減少。その内訳は、プジョーが20.5%減の6万1227台、シトロエンが11.7%減の5万7154台と、ともに落ち込む。

ルノーグループ(ダチアを含む)は、5か月連続の3位。しかし、その販売台数は8万6402台で、前年同月比は23.7%減と、5か月連続のマイナスだ。低価格のダチアブランドは、5.4%減の1万7684台と4か月連続減。主力のルノーブランドも、27.3%減の6万8718台と6か月連続で前年実績を割り込む。

フォードモーターを上回って、5位から4位に浮上したのは、GMグループ(オペル、シボレー、サーブを含む)。7万4020台を売り上げ、前年同月比は13.6%減と6か月連続のマイナスだ。5位はフォードモーター。6万8245台を販売したものの、前年同月比は7.7%減と、2か月連続で前年実績を下回る。

6位はフィアットグループ(ランチアやアルファロメオを含む)。その販売台数は6万6249台で、前年同月比は16.5%減と、9か月連続のマイナスだ。ブランド別では、アルファロメオが29.4%減の8102台と、7か月連続で減少。ランチア(クライスラーを含む)は3.1%増の8887台と、2か月連続のプラス。主力のフィアットブランドは、18.3%減の4万6671台と不振が続く。

7位のBMWグループ(MINIを含む)は、4万9722台を販売し、前年同月比は0.3%減と、3か月連続のマイナス。BMWブランドは3.2%減の3万9905台と5か月連続のマイナスだが、MINIブランドは13.5%増の9817台と2か月連続で前年実績を上回った。

8位は、ダイムラー(メルセデスベンツとスマート)。その販売台数は4万4959台で、前年同月比は5.2%増と2か月連続のプラス。ブランド別では、メルセデスベンツが6.8%増の3万9620台。スマートは4.9%減の5339台と、4か月連続で減少した。

トヨタグループ(レクサスを含む)は、9位。その販売台数は3万7368台で、前年同月比は13.8%減と、2か月連続で前年実績を割り込んだ。トヨタブランドは15.7%減の3万5741台と、2か月連続のマイナス。レクサスブランドは『CT200h』が引き続き牽引し、72%増の1627台と引き続き好調だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る