【IAMP12】低価格車 ナノ を分解展示…コスト削減の秘訣は?

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分解展示された低価格車 ナノ の周りには、興味深く見る人の姿が消えなかった
分解展示された低価格車 ナノ の周りには、興味深く見る人の姿が消えなかった 全 24 枚 拡大写真

低価格が話題となった、インド・タタモーターズの『ナノ』が、自動車の素材や加工技術に関する展示会「第3回国際自動車素材・加工展(IAMP)」(3月14日〜16日)で、分解されたカットモデルとして展示された。

このカットモデルの展示は、日本円にして20万円台となるナノが、どのようにできているかを見てもらいたいと企画されたもの。実際に展示された車両を見てみると、デンソー製のワイパーモーターが使われているのを発見、そのほかにもカヤバのショックなど、日本メーカーのパーツが使われていたりと意外な発見があった。

同展示企画の担当者は、「車両全体として、部品点数は同サイズの国産車と比べて3分の2位に抑えてコスト削減が図られています。車体の溶接部分をみると、接着材を多用してスポット溶接の行程を少なくするなど、善し悪しはあるもののプラモデルのように作られているのが特徴です」と説明する。

また、「室内では、断熱材がまったく入っていなかったり、スチールのパーツも塗装がされず地金がむき出しになっているので今では錆が発生しています」と厳しい見方を示す一方、「徹底的に無駄を省いて、走る、曲がる、止まるといった基本性能の部分はきちんとした車で、評価できると思います」と話した。

同担当者は「いまや、国産車は移動するという基本的な欲求を超えた部分の快適性で勝負していますよね、20万円台のナノと、100万円台の軽自動車を比べた場合、80万円の差がその超えている快適性で埋めているかというと、人を移動させるためのものであれば、“これでも十分では?”と考えることもできるのです」との考えを示した。

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