多くのコンセプトカーが初公開されたジュネーブモーターショー12。そのアイデアの斬新さという点で、群を抜いていたのが、スイスのリンスピード社が出品した『Dock+Go』だろう。
リンスピードは、フランク・M. リンダークネヒト氏が1977年、スイスに設立したエンジニアリング会社。主にドイツ車のチューニングを得意とする。毎年ジュネーブモーターショーに斬新なコンセプトカーを出品し、話題を集めることでも有名だ。
今回のジュネーブモーターショー12に、リンスピードは、Dock+Goを出品。スマート『フォーツー』のEV、『フォーツーed』をベースに開発されており、航続距離の短さという問題を抱えるEVに、リンスピードは独自の解決法を提案する。
Dock+Goは、フォーツーedの後部にトレーラーのようなボディを接続。このトレーラーには、「エナジーパック」を内蔵。エナジーパックには、二次電池としてのリチウムイオンバッテリーだけでなく、燃料電池やレンジエクステンダー用の発電専用エンジンなど、さまざまな補助電源が搭載できるというのだ。
ピザ宅配仕様車のオフィシャル写真が話題となった同車だが、ジュネーブモーターショー12の会場には、世界有数のオーディオメーカー、ハーマン(HARMAN)インターナショナルとタイアップしたDJ仕様車を展示。トレーラー部分に、DJミキサーやスピーカーなどを搭載し、「移動ディスコ」を提案していた。