【VW ザ・ビートル 海外試乗】見どころは3つ…まるも亜希子

試乗記 輸入車
VW ザ・ビートル
VW ザ・ビートル 全 20 枚 拡大写真

愛すべき“カブトムシ”ことフォルクスワーゲン・ビートルがフルモデルチェンジし、名前は『ニュービートル』から『ザ・ビートル』へ。

【画像全20枚】

その姿は昨年12月の東京モーターショーで日本初披露され、ひと目見た印象は間違いなくビートルの面影ながら、実はあちこちが進化を遂げていることを教えてくれた。

いよいよこの4月から受注開始となり、6月に正式デビューを控えているが、ひと足先にポルトガルはリスボンで試乗することができた。

今回のザ・ビートルの見どころは大きくわけて3つ。

1つ目はまずそのデザインだ。

正面から見ると、フェンダーの張り出しやボンネットの高さが抑えられ、サイドから見るとルーフラインもシャープになっており、それが誇張されていたニュービートルよりも元祖クラシック・ビートルのフォルムに近くなっていることがわかる。

このデザインは、ビートルらしさを失わずに環境性能や安全性を満たすことを可能とした、VWの傑作ではないかと思う。

2つ目の見どころは走り。といってもコーナーを攻めてどうこう言う走りではなく、乗りやすさ、心地良さの話だ。

試乗会では日本に導入される1.2リットルガソリンと欧州仕様の1.4リットルガソリンエンジンがあり、どちらも6速MT。日本仕様はDSGとなる予定なので完璧に日本仕様とはいかなかったが、海沿いのドライブを楽しんだ。

大人3人乗車で、1.2リットルは発進直後こそ1.4リットルのトルクには負けるものの、その後すぐに穏やかな加速にのり、あとは何の不足もなくなめらかに走ってくれる。

路側帯に停車する時や車庫入れの時に、サイドシルの張り出しが小さいことや、ボンネットの低さで視界確保や車幅感覚のつかみやすさが良くなっていることにも気づいた。

3つ目の見どころは居住性と使い勝手の向上だ。

室内は前席のゆとりはもちろんのこと、後席の広さに驚いた。頭上に余裕があるし、背もたれがしっかり肩までくるからすっぽりと包まれて座れる。さすがに背もたれの角度は直立気味だけど、乗り心地も悪くないので長距離でも大丈夫そうだ。

そして収納では、助手席前にクラシック・ビートルをイメージした“ケーファーポケット”をあしらう遊び心がありながら、その下には実用的な大容量ブローブボックスも装備するVWらしさ。

ラゲッジは通常でも十分に大きく、後席を倒すと905リットルと広々と使える。

というわけで、3人家族くらいならファミリーユースもOKなザ・ビートル。日本には夏頃デリバリーの予定だそう。まずレザーシート仕様からやってきて、ちょっと遅れてファブリック仕様が入る予定。

そして「年内にカブリオレが登場する予定だし、その後もいろいろあるかも?」という楽しげな情報もキャッチした。これからまた、日本で可愛らしいビートルが増殖しそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌『ティーポ(Tipo )』編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー(2005-2012)選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。公式ブログ『運転席DEナマトーク!』他アップ中。

《まるも亜希子》

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