日本鉄鋼連盟の林田英治会長は3月23日、定例会長会見で原油価格が高騰していることについて「シェールガス、シェールオイルがコマーシャルベースにのればやがて(原油の市況は)落ち着いてくる」との見方を示した。
林田会長は、現在の原油価格の高騰が、イランによるホルムズ湾封鎖の地政学的なリスクと世界的な金融緩和の2つが主因と指摘。原油価格高騰で「エネルギーコストが上昇して企業の収益が悪化する。経済に悪影響を及ぼさないよう注意深く見守りたい」と述べた。
ただ、技術開発の進展でシェールオイルから燃料を効率的に抽出できるようになったことなどから「シェールオイル、シェールガスによって世界のエネルギー事情は大きく変わる」と述べ、中長期的には原油価格は落ち着くと予想「(原油高騰を)それほど大きな懸念材料とは思っていない」と述べた。