激戦のST4クラスにグローリーレーシングが挑む…スーパー耐久第1戦

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スーパー耐久第1戦
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3月25日、静岡県富士スピードウェイにおいてスーパー耐久2012第1戦 SUPER TECが開催され、GLORY A-ONE ED CIVIC R EURO 野間・北川・藤田組はST4クラスで予選8位、決勝4位となった。 総合優勝はGT3クラスPETRONAS SYNTIUM SLS AMG ハイルマン・アン・谷口組。

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Aドライバー野間一選手はホンダ社内チームのチームヤマト出身で同チーム在籍中は自らマシンメンテナンスもこなすだけでなく、スーパーFJなどフォーミュラ経験も豊富。S耐でも2勝を挙げているマシン開発もできる若手ハコ職人ドライバー。

Bドライバー北川剛選手は少年時代からカートレースに参戦し、オーストラリアで行われた世界初のROTAX MAXチャレンジで優勝。ツーリングカーに転向後、京都のオートバックスに勤務しながらマーチレース全国チャンピオンを獲得。S耐でも2勝するなど耐久レース経験も豊富な若手実力派ドライバー。

Cドライバー兼チームオーナーの藤田弘幸選手は耳が聞こえないハンディを克服して国内Bライセンスを取得。ジムカーナで優勝などの実績を残し、国内Aライセンスへ昇格。シビックインターカップやヴィッツカップレースを経てS耐への参戦を実現したハンディキャップレーサーの第一人者である。

マシンはホンダ『シビック・タイプRユーロ』(FN2)。同型のマシンとしては国内で公式レースに参戦する唯一の存在である。同じST4クラスには『S2000』(AP1)、『インテグラ』(DC5)、『シビックタイプR』(FD2)などが参戦しており、ホンダ車最速決定戦の様相である。

13時からの決勝レースは春を思わせる青空に富士山が映える絶好のコンディション。333号車GLORY A-ONE北川選手はローリングスタートをクリーンに決めて1コーナーへ入っていく。前方の混乱に乗じて一気にポジションアップを図り一時3番手まで順位をあげる。その後は地力に勝るインテグラ、S2000勢との激しいバトルを繰り広げ1時間経過時点で4番手をキープする。

しかし1時間10分が経過したころタイヤの摩耗によりペースが落ち始めたため予定より早めに1回目のピットイン。給油とタイヤ交換を済ませ野間選手に交代し再びコースへ。

野間選手はタイヤを温存しつつ2回目ピットをできるだけ遅らせるため1時間30分以上を走行。途中コース全面にオイルが出るなど荒れたコンディションの中、前との差を詰めて2回目のピットイン時点で2位まで順位を上げ、藤田選手へとつなぐ。

藤田選手は15分程度の短めのスティントを着実にラップし、残りは再び北川選手に託される。

3回目ピットストップを終えてコースインした時点では5位。前には#73mountain A-ONE YH DC5の下山選手が走行するが後に3回目のピットストップによって北川選手は4位に浮上し、そのまま4位でフィニッシュとなった。

1位には#62ホンダカーズ東京SUNOCOインテグラ 塩谷・太田組、2位にはコスモソニックFK ings DC5浅野・森・笠原組が入った。

野間選手のコメント「多くの皆様の応援をいただきチーム一丸となってレースを戦うことができました。開幕戦なので未知の要素があるなか確実に完走したことで多くのデータが取れました。これを次戦以降に生かしてさらに上を目指して行きます。応援よろしくお願いします。」

北川選手のコメント「決勝では一時2位まであがりましたが、タイヤのライフが思ったより悪く3回のピットストップが必要となり、あと少しというところで表彰台を逃してしまいました。これからますます期待がもてるマシンだと思います。これからも応援よろしくお願い致します。」

藤田選手のコメント「今回も同じハンディの仲間達が応援に来てくれましたが、彼らの笑顔を見て入賞できてよかったと思っています。レースを通じてバリアフリー社会の実現に貢献できればと思っています」

《レスポンス編集部》

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