【BMW 3シリーズ 試乗】カーナビが変わるとここまで変わる…松田秀士
試乗記
輸入車

BMWのコメントとしては、カーナビのディスプレーを高輝度にしたことで、傘を設けなくても視認性が高くなり、ダッシュボードを低くできたという。明らかにボンネットが見えるようになったことは「なーんだ、できるんじゃん!」と思わず口走ってしまった。前方及び側方の視認性が改善されたことで車幅1800mmとは思えないほどコンパクトなモデルに感じる。
電動パワーステアリング特有のニュートラル位置の曖昧さが低速直進時に存在するが、4気筒(325i)となったことでフロント荷重の軽さと前後荷重バランスの均衡化でコーナーリング時のハンドリングは切り足し時に反応の良いスポーティなものだ。
コーナーリング初期にスッと沈みすぐに姿勢を整えるBMW独特のサスペンションのフィーリングは健在。限界域の60%程度でコーナーリングをしても、限界域と同じフィーリングのダイレクト感あるサスペンションキャラクターをインフォメーションしてくれる。つまり、どんなスピードレンジで走っていてもハンドリングがわかりやすいのだ。後席の居住性もアップして、1ランクグレードがアップしたように感じる。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
松田秀士|レーシングドライバー/モータージャーナリスト/僧侶
スローエイジングという独自の健康法を実践しSUPER GT最年長の現役レーサー。今でも若者レーサーとバトルを演じるレベルを保っている。国内レースだけでなく海外レースにも多くの出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。