【アジパシ 第1戦】MRFファビアS2000のアトキンソンが優勝

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クリス・アトキンソン
クリス・アトキンソン 全 3 枚 拡大写真

2012年FIAアジア-パシフィックラリー選手権(APRC)開幕戦「インターナショナル・ラリーオブワンガレイ」が3月30日-4月1日、ニュージーランドの北島にあるワンガレイ周辺で開催された。

長年の7月開催から会期を変更し、シーズンの開幕戦となったニュージーランド戦。WRCのトップドライバーにも人気の、路面にキャンバーがついた高速リズミカルなグラベルステージが特徴だ。今季は計283.28km・16本のステージが設定された。

昨年、プロトンモータースポーツのS2000マシン(プロトン『サトリアネオ』)が熟成、タイトルを総なめにした結果を受け、チームMRFもついにシュコダファビアS2000にマシンをスイッチ。S2000同士のバトルに注目が集まる。さらに昨年プロトンで3勝を収めたクリス・アトキンソンが、MRFに移籍。WRCでの経験も豊富なアトキンソンと、元チームメイトで昨年王者のアリスター・マクレー、さらにプロトンに加入した元JWRC王者のパーガンナー・アンダーソンら強豪が凌ぎを削る白熱の争いが期待された。

開幕SSではアンダーソンが首位に立つが、続く30kmステージではタイヤが持たず中盤からスローダウン。今季からDMACKタイヤを使うプロトン勢は、パンクやオーバーヒートなど新タイヤに苦戦した。一方、ほとんどテストなしで実戦に挑んだMRF陣はシェイクダウンでもトップタイムをマークするなど順調な滑り出し。アトキンソンはSS2で首位に立つと、初日だけで1分近くのマージンを築く。アトキンソンは、走行順で先頭に立った2日目で砂利履き役を担いペースは落とすものの、アンダーソンとの差をしっかり意識した走りでステージをクリア。28.1秒の差を残して、プロトンから参戦した昨年に続き今イベント2連覇を達成した。

一方、昨年新設されたジュニアカップ(1.6リットル・FF2WD車両、28歳以下のドライバーが対象)には今季4台のプロトン・サトリアネオ(グループN)がエントリー。昨年、初代王者となった番場彬(プロトンR3クスコラリーチーム)は、初日1分近くのマージンを築いて首位に立つと、レグ2ではチームメイトでマレーシアの強豪、カラムジット・シンをも上回るタイムもマーク。しかしSS12の序盤でコースオフ、悔しいリタイアとなったが、貫禄のポテンシャルを見せつけた。このジュニアカップでは地元ニュージーランドのマイケル・ヤングが初優勝。2WD部門でもシンがAPRC優勝を果たし、プロトンサトリアネオのグループNマシンは今季も活躍が期待できそうだ。

APRCの次戦、第2戦「ラリーニューカレドニア」は、4月28〜29日、ニューカレドニアの首都ヌーメア周辺で開催される。

《レスポンス編集部》

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