レクサスは4日、米国で開幕したニューヨークモーターショー12において、新型『ES』をワールドプレミアした。
レクサスESは80年代後半、トヨタ『カムリ』のプラットフォームをベースに開発されたFF車だ。日本でもトヨタ『ウィンダム』として販売された。ウィンダムは2006年をもって廃止されたが、北米向けには06年4月、5代目レクサスESが登場。現在は北米や中国で販売されており、米国市場においてはレクサスの最量販車に君臨している。
ニューヨークモーターショー12でデビューした新型ESは、6世代目。ESとしては初となるハイブリッドの設定に注目だ。
ハイブリッドグレードは、「ES300h」を名乗る。ハイブリッドパワートレインは、新型トヨタ『カムリ・ハイブリッド』に採用されたシステムと基本的に共通だ。
ガソリンエンジンは、2.5リットル直列4気筒のアトキンソンサイクル。可変バルブタイミングのVVT-iの採用や、各部の抵抗低減も図られた。排出ガス中の有害物質を減らすEGRも装着している。
このエンジンに、小型のハイトルクモーターを組み合わせる。現時点でレクサスは、ES300hのスペックを開示していないが、新型カムリ ハイブリッドの場合、エンジンとモーターを合わせたトータル出力は200psだった。
燃費性能は優秀で、米国EPA(環境保護局)予想燃費は、市街地と高速の複合モードで17km/リットル。これは、ひと回りコンパクトな小型セダンの高速燃費に相当する。
ES300hは、リアのエグゾーストをバンパーの奥に隠し、トランク一体型のリアスポイラーを採用するなど、他のグレードとの差異化が図られている。