米国で4日、開幕したニューヨークモーターショー12。フォードモーターの高級車ブランド、リンカーンのブースでは、新型『MKZ』が初公開された。新型では、パワートレインを一新したハイブリッドに注目だ。
MKZは2004年、リンカーンブランドのミドルセダン、『ゼファー』としてデビュー。2006年、リンカーンが新しいネーミング手法を導入したのに伴い、車名をMKZに変更した。その2代目モデルは2012年1月、デトロイトモーターショー12に、『MKZコンセプト』として出品。今回発表されたのは、正式量産バージョンである。
新型MKZには、2.0リットル直列4気筒ガソリンのダウンサイジングユニットを搭載。もうひとつ、環境性能をアピールするグレードが、ハイブリッドだ。先代に対して、パワートレインが刷新された。
新型MKZのハイブリッドのシステムは、1月のデトロイトモーターショー12で発表された新型『フュージョン・ハイブリッド』と基本的に共通。直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクルエンジンは、排気量を従来の2.5リットルから2.0リットルへ縮小。これにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用する。エンジンとモーターを合わせたトータル出力は、188psだ。
現時点では、その燃費性能は公表されていないが、新型フュージョン ハイブリッドの場合、米国EPA(環境保護局)予想燃費は、市街地が19.98km/リットル、高速が18.7km/リットル。フォードモーターによると、新型トヨタ『カムリ・ハイブリッド』に対して、市街地が1.7km/リットル、高速が2.1km/リットル優れているという。
リンカーンは、「新型MKZは引き続き、北米で最も燃費性能に優れるプレミアムセダンになるだろう」と自信をのぞかせている。