ホンダ、ディーゼル触媒の研究などで自動車技術会賞を受賞

自動車 ビジネス 企業動向

ホンダは19日、自動車技術会が発表した「第62回 自動車技術会賞」で、同社の技術者が「浅原賞学術奨励賞」「論文賞」を受賞したと発表した。

浅原賞学術奨励賞は、自動車技術に関する優秀な論文等を発表した将来性のある新進の個人に、論文賞は、自動車技術に関係のある優れた論文を発表した個人およびその共著者に贈られる賞。

今回、浅原賞学術奨励賞の対象となったのは、「ディーゼルパティキュレート燃焼触媒の開発」。同研究では、酸化セリウム上で安定化した酸化銀から供給される活性酸素が、低温でPM(すす)燃焼を促進するというメカニズムを解明。また、PMと触媒の接触性に着目した部品開発により、実用上でのPM燃焼温度が600度以上だった従来技術に対し、100度以上の低温化することに成功した。研究成果は、CO2削減が期待できるクリーンディーゼル車の燃費向上およびエミッション改善技術として期待できる。

また、論文賞の受賞対象となったのは、「成人および高齢者胸部骨格FEモデルの開発」。同研究では、高齢の乗員における受傷頻度が高い、胸部の年齢別有限要素モデルを開発。加齢による人体特性の変化を定量化してモデルに反映することで、成人・高齢者における、衝撃時の胸の動きと骨折発生の違いを再現可能とした。人体の有限要素モデルにおいて年齢別に検証した報告は世界でも例がなく、今後の高齢者傷害低減技術開発への貢献が期待できる。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
  2. サーキットも通勤路も楽しくなる! スポーツタイヤの“リニアな気持ち良さ”を体感せよ~カスタムHOW TO~
  3. コックピット見えた! 2027年型ポルシェ『718ケイマンEV』、衝撃の価格も発覚
  4. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  5. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る