“幻の日本初”Nゲージ、ソニー・マイクロトレーン 公開 4月24日-5月20日
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細部のディティールなどは、現代のNゲージなどに及ばないものの、ED75形電機1号機とオハ35系を思わせる茶色の旧型客車2両の姿を間近に見ることができる。
そのほか、パッケージやレイアウトマップ、パワーパックのほか、開発期の試作品の関連資料も展示されている。
展示は「THOMAS & FRIENDS in GINZA ~ソニーときかんしゃトーマスのネットワーク体験島~」の開催に合わせたもので、5月20日まで。「もともと御殿山(東京都品川区)にある社屋に保管されていたもので、このきかんしゃトーマスとのコラボレーションの機会に合わせて公開した」と担当者は話す。
開発者たちのインタビュー映像も流れていて、HOゲージという線路幅16mmの鉄道模型が主流だった1960年代を振り返り、同製品を担当した藤尾正明氏がこう語っている。
「(創業者の)井深さんが言っていたのは、『同じ鉄道模型でも何か違うもの、無線でコントロールして複数の列車を走らせることができて、ポイントは自動的に切り替わる。スタートも突然走って止まるようなのではただのおもちゃ。ちゃんとゆっくりと走ってゆっくりととまる。模型でも本物らしく走らなければダメ』と……」
同フロアには、ソニー製品での撮影やネットワーク体験できる「撮影ステーション」も設置され、最新デジタル一眼カメラ「α」を使った撮影や3D映像撮影も親しめる。
「200セットの試作品製造で終了となったが、この小さな試作品には、ソニーの想い、こだわり、夢が詰まっていた」という幻の“元祖Nゲージ”と、約3分の映像などで、同社の“ものづくりのDNA”を垣間見ることができる。
《レスポンス編集部》