ホンダ、渋滞予兆検知技術を開発…走行方法で渋滞発生を抑制

自動車 ビジネス 企業動向
ホンダが渋滞予兆検知技術を開発、前車と同調した滑らかな走行で渋滞を抑制する (写真:システム搭載時の渋滞抑制効果イメージ)
ホンダが渋滞予兆検知技術を開発、前車と同調した滑らかな走行で渋滞を抑制する (写真:システム搭載時の渋滞抑制効果イメージ) 全 1 枚 拡大写真

ホンダは26日、世界初の渋滞予兆検知技術を開発したと発表。同技術を応用したシステムの実験を東京大学先端科学技術研究センターと共同で実施、後方車の平均車速が約23%、燃費が約8%向上するという結果を得たとしている。

同社は、1台の車両の加減速走行が後方車の走行に影響して渋滞の発生に起因することに着目した。

今回開発したシステムは、すでに発生した渋滞情報をもとに渋滞を回避するための情報をドライバーに提供するのではなく、1台の車両の加減速変動の走行パターンをモニターして、渋滞の発生につながる走行であるかを判定する。

判定結果をもとに、車載端末画面の色を変化させるなど、ドライバーに適切な情報提供を行うことで滑らかな走行を指示。後方車の加減速変動の走行パターンをやわらげて渋滞の発生を未然に抑制する。

また、車載端末をインターネット上のクラウドサーバーに接続して、前方車の走行パターンを把握し車間距離を一定に保つ「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」を起動させる最適なタイミングを付与。前方車と同調した走行に制御することで、より効果的に渋滞抑制および燃費改善の効果を高めることができるとしている。

ホンダでは、5月にイタリア、7月にインドネシアで、渋滞抑制効果の公道実験に取り組み、実用化を目指していく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「戻せばOK」は通用しない! 現代チューニングの合法ルールとは~カスタムHOW TO~
  2. 日産がエルグランドなど新型4車種投入へ…NISSAN START AGAIN
  3. 「通勤とか買い物にちょうどよさそう」オシャレ系特定小型原付『ウォンキー』にSNSでは反響
  4. 「カッコよくていい!」中国トヨタの新型5メートル級EVセダンに日本国内からも熱視線!
  5. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  2. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  3. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  4. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る