23日午後7時15分ごろ、青森県東通村内の国道338号で、路肩を歩いていたとみられる69歳の女性が進行してきたクルマにひき逃げされる事件が起きた。女性は別のクルマにもはねられて死亡。警察は後に56歳の男をひき逃げ容疑で逮捕している。
青森県警・むつ署によると、現場は東通村白糠付近で片側1車線の直線区間。現場付近を軽ワゴン車で走行していた36歳の女性から「路上に倒れていた人をはねてしまった」との通報が警察に寄せられた。
同署員が現場で血を流して倒れている高齢女性を確認。女性は近くの病院へ収容されたが、まもなく死亡が確認された。後に現場近くに住む69歳の女性と判明している。
警察が現場検証を進めたところ、軽ワゴンとは別のクルマのものとみられる破片などを採取。死亡した女性の受傷状況にも不審な点があり、このことから「先行して女性をはね、放置したまま逃走したクルマがある」と判断。死亡ひき逃げ事件に切り替え、捜査を進めた。
同日深夜になり、同村内に在住する56歳の男が警察へ出頭。「事故を起こしたまま逃げた」と認め、男の乗っていたクルマに衝突痕も確認したことから、24日未明に自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。
警察では2人の運転者から事情を聞き、事故発生の経緯を詳しく調べている。