FIAがフロント・ロール・フープの導入向け実証テスト[動画]

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
フロント・ロール・フープのテスト
フロント・ロール・フープのテスト 全 2 枚 拡大写真

シングルシーターの安全性強化策の一環としてFIAは、フロント・ロール・フープの実証実験を行った。

2009年にF2で発生したヘンリー・サーティースの死亡事故や、同年にフェリペ・マッサが重症を負ったハンガリーGPの一件など、主に前走車から脱落したパーツによる、フォーミュラカー特有の後続ドライバーの傷害を防止することが目的だ。今回のテストでは、全部で20kgのホイール付きのタイヤを試作ロール・フープに向けて高速で射出した。

FIA技術顧問のアンディ・メラーはこのように語る。

「実験を終えて、フロント・ロール・フープは高い効果を持つことが判明しました。ホイールはドライバーの頭部に向かわず上方にコースを逸らしました。 正面からの射出とある程度の角度をつけた場合とでテストしました。現時点では、基礎的な実験の域を出るものではなく、飛来物の及ぼす衝撃の数値的な把握といったレベルです。この形式で最終的な義務装備になるとは考えていません」

FIAのワーキング・グループは、今回のフロント・ロール・フープは前方視界の妨げとなる点が問題だと認識している。以前にはジェット戦闘機のような透明キャノピーのテストも行われていた。

FIA Institute Roll-Hoop Test from FIA Institute on Vimeo.

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る