米国新車販売、トヨタが2位のフォードに急接近…4月実績

自動車 ビジネス 海外マーケット
トヨタ・カムリ
トヨタ・カムリ 全 6 枚 拡大写真

民間調査会社のオートデータ社は1日、4月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は118万4447台。前年同月比は2.3%増と、3月の12.7%増からは伸び率が鈍化したものの、11か月連続で前年実績を上回った。

米国ビッグ3では、首位のGMが21万3387台をセールス。前年同月比は8.2%減と、3か月ぶりに前年実績を下回った。これまで好調だったシボレーブランドの小型セダン、『クルーズ』が27.6%減の1万8205台と減少。大型ピックアップトラックの『シルバラード』は、4.8%増の3万0749台と3か月連続で増加した。

2位のフォードモーターは、17万9658台を販売。前年同月比は5.1%減と、11か月ぶりに前年実績を割り込んだ。新型投入を控えた『フュージョン』が2%増の2万1610台、コンパクトカーの新型『フォーカス』が12.5%増の1万9425台と好調。一方、新型を発表したSUVの『エスケープ』は、20%減の1万6986台と落ち込んだ。

クライスラーグループはトヨタを下回り、7か月連続の4位。その販売台数は14万1165台で、前年同月比は20.4%増と25か月連続のプラスを維持した。大型ピックアップトラックの『ラム』が、19%増の2万1126台。クライスラーブランドでは、『200』が61%増の1万3343台と伸びている。

日本メーカーのビッグ3では、3位のトヨタが、2位のフォードモーターに1600台差まで迫る17万8044台を販売。前年同月比は11.6%増と、5か月連続で前年実績を上回った。ベストセラー乗用車の『カムリ』が、2011年秋に新型を投入した効果で20.9%増の3万6820台と、引き続き好調。『プリウス』も101.7%増の2万5168台と売れた。『カローラ』も2.4%増の2万4804台を売り上げた。

5位のホンダは、12万2012台を販売。前年同月比は2.2%減と、2か月連続のマイナスだ。主力車の中では、『アコード』(日本名:『インスパイア』)が25.6%増の3万5385台と、3か月ぶりに回復。『CR‐V』も1月に新型を投入した効果で、4月の新記録となる2万3627台を売り上げ、前年同月比は9%増と4か月連続で前年実績を上回った。一方、『シビック』は8.8%減の2万4423台にとどまる。

日産は、2か月ぶりにホンダを下回り、6位へ後退。その販売台数は7万1329台で、前年同月比は0.3%減と、11か月ぶりに前年実績を下回る。主力の『アルティマ』が、モデル末期の影響で5.8%減の1万6239台と後退。小型SUVの『ローグ』は1.6%増の8563台と、かろうじて前年実績を上回った。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る