【トヨタ プリウスPHV 試乗】身近で充電できなくとも選ぶ価値はある…岡本幸一郎

試乗記 国産車
トヨタ・プリウスPHV
トヨタ・プリウスPHV 全 6 枚 拡大写真

もしも『プリウス』で、もっとモーターだけで走れたら? プラグインで充電できたら? それを実現したのが『プリウスPHV』だ。

急速充電器に対応していないことや、EVとして見ると効率がよろしくないことなど、注文もいろいろあるようだが、個人的には、もっとシンプルに考えていいのではないかと思っている。HVのプリウスとの実質的な価格差もそれほど大きくないことだし、ようするに「より便利に進化したプリウス」というのが筆者の認識だ。

車両自体についても、従来のリース車両ではもっと大きかったHVのプリウスとの車両重量差が50kgまで圧縮されているし、ラゲッジフロア高が同じになるなど、気になっていた部分が改善されたことも歓迎だ。

このクルマのために用意される予定という給電システムにも大いに期待したい。ただし、現在販売されている車両には後付けできないとの情報もあり、それが欲しい人は正確な情報が得られるまで待ったほうが賢明だろう。

また、スマートフォンを駆使して、HVのプリウスには設定のない新しいさまざまなことができるようになっているのもポイント。住環境の事情で身近にプラグインで充電できる設備のない人にとって、PHVは一見あまりメリットがないように思えるところだが、その点では選ぶ価値がないわけではないと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★
オススメ度:★★★★★

岡本幸一郎|モータージャーナリスト

1968年富山県滑川市生まれ。学習院大学卒業後、生来のクルマ好きが高じて自動車メディアの世界に身を投じ、自動車情報ビデオマガジンの制作、自動車専門誌の記者を経てフリーランスへ。近年はWEB媒体を中心に活動中。ユーザー目線に立った視点と幅広い守備範囲を自負する。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  2. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  3. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  4. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  5. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る