スマートフォン&モバイルEXPO2012に、インクリメントPはスマートフォン向けARナビゲーションを参考展示した。
会場では、iPhoneとAndroid端末を展示してデモ映像を公開。スマートフォンのディスプレイにはカメラで映した風景に目的地へのルート線が引かれ、行きたい方向が示されるものとなっていた。
ARナビの開発を担当するインクメントP商品部の大川勉氏は「歩行者向けをメインとして開発していまして、地図が苦手な方も、これを見れば直感的にわかるようなサービスを考えています」と説明。同社の親会社であるパイオニアも先日、カーナビでARナビゲーションを発表しているが、同社ではスマートフォンを利用する歩行者向けのサービスとして開発を進めているという。
大川氏は「車向けはパイオニアさんの領域になりますので、そこらへんは済み分けていきたいと考えています。ARの課題としては、カーナビでもそうですが、道とズレないようにするマッチング技術が重要になりまして、歩行者向けではより精度が求められます」と話し、カーナビとしても応用が聞きそうな技術ではあるが、あくまで歩行者に特化したサービスを目指すという。
導入時期について、大川氏は「具体的な時期は未定ですが、今年中にできればと考えていて、提供方法としては既存のアプリとは、別アプリになるかと思います」と述べた。
また、今後の展望については「今後、当社のコンシューマー向けサービスは、完全にスマートフォンにシフトしていきます。PC向けも続けていきますが、地図は持ち歩いてこそ意味がありますので」との考えを示した。