【フォード エクスプローラー エコブースト 試乗】パフォーマンス以上の“濃い味”を…西川淳

試乗記 輸入車
フォード エクスプローラー XLT エコブースト
フォード エクスプローラー XLT エコブースト 全 12 枚 拡大写真

動力性能的には、まったくもって問題なし。加速中のノリだって、最初のひと転がしこそ、粘りにやや欠けるように思うけれど、ある程度速度にのってしまいさえすれば、そうとう気持ちのいいライドフィールをみせる。

【画像全12枚】

さらに。4WDのV6モデルよりも、ドライバーの意志に忠実は動きをみせてくれた。ノーズの動きはもちろん軽やかだし、ブレーキ時のダイブも抑えられている。マイナス100kgが利いている。
 
なるほど、ダウンサイジングは、『エクスプローラー』でも、メリットだらけだった。それでも、手放しで絶賛する気にはなれない。加速時や高速走行時の走りの質感に、どうしても物足りなさを感じてしまう。何だか薄味の料理を食べているようで、確かにヘルシーなんだろうけれども、満足感に乏しい。ガイシャ、特にアメリカ車の魅力は、絶対パフォーマンスだけではなく、+αの“濃い味”だと思う。
 
国産SUVを選ばす、あえてここ日本で、エクスプローラーというアメリカンSUVの独自性を楽しむというのであれば、時代性や社会の流れも理解したうえで、ボクなら迷わずマルチシリンダーを選ぶだろう。ダウンサイジングなど、もともと軽やかな動きの欧州ブランドたちに任せて。値段も同じことだし…。

■5つ星評価
パッケージング:★★ 
インテリア/居住性:★★★★ 
パワーソース:★★★ 
フットワーク:★★★ 
オススメ度:★★★ 

西川淳|自動車ライター/編集者
産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰して自動車を眺めることを理想とする。高額車、スポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域が得意。中古車事情にも通じる。永遠のスーパーカー少年。自動車における趣味と実用の建設的な分離と両立が最近のテーマ。精密機械工学部出身。

《西川淳》

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