レクサスのスーパーカー、『LFA』の頂点に立つ「ニュルブルクリンクパッケージ」。そのネーミングの由来となったドイツで第1号車が納車され、トヨタ自動車の豊田章男社長から、サプライズな演出が行われている。
これは5月29日、レクサスヨーロッパが公式Facebookページで明らかにしたもの。ドイツでレクサスの販売店を経営するエリック・ヴァインベルガー氏に、ニュルブルクリンクパッケージを納車した際の画像が公開されたのだ。
このLFA、エリック氏が自身の40歳の誕生日プレゼントとしてオーダーした1台。そのため、サプライズな演出として、豊田章男社長のサインがボンネットに添えられたというわけ。
ニュルブルクリンクパッケージは2011年3月、ジュネーブモーターショー11で発表。LFAの性能をさらに研ぎ澄まさせ、サーキット走行重視のセッティングを施したスパルタンモデル。
専用チューンが施された4.8リットルV型10気筒ガソリンエンジンは、最大出力570psを発生。6速2ペダルMTのASGは、ギアチェンジの時間を短縮した。サスペンションは、サーキット走行を前提としたチューニング。ハイグリップタイヤやメッシュタイプのアルミホイールも、ニュルブルクリンクパッケージ専用となる。
エアロダイナミクス性能も向上。大型ウイングをはじめ、フロントバンパーには大型スポイラーとカナード(サイドフィン型スポイラー)を装備。素材は軽量なCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)とした。
ニュルブルクリンクパッケージの生産台数は、わずか50台。ドイツでの価格は、44万5000ユーロ(約4300万円)だ。