13日、破産を申請していたスウェーデンの自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)を買収すると発表したナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン社。同社の新生サーブ計画が明らかになった。
ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン社は2012年5月、元ボルボ(商用車)CEOのKarl-Erling Trogen氏が立ち上げたEVベンチャー。同社の主な出資者は、中国(香港)の代替エネルギー会社と日本の投資会社であり、いわば日中連合企業にサーブは買収されることになったのだ。
気になるのは、同社がサーブをどのように再生しようと考えているのかという点。結論は、EVメーカーへの転身である。
ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン社に買収されたサーブは、2013年末から2014年をメドに、現行サーブ『9-3』をベースにしたEVを市販する予定。この9-3のEVには、日本企業が開発したEV技術が導入される。
さらにその後、完全新設計のEVも発売する計画。この新型EVは、グローバル市場、とくに中国を重視したEVになるという。