商用敷設ファイバケーブルで100Gbps-DWDM伝送に国内初成功 …NECと富士通

自動車 ビジネス 企業動向
東京~大阪の伝送実験系
東京~大阪の伝送実験系 全 1 枚 拡大写真

 NECおよび富士通は21日、国内基幹網(東京~大阪間約710km)における商用敷設ファイバーケーブルを利用し、国内で初めて100Gbps-DWDM伝送に成功したことを発表した。いずれもNTTコミュニケーションズと共同で伝送実験を行い、成功した。

 この実験は、次世代光伝送技術(デジタルコヒーレント伝送技術)による「100Gbps-DWDM」(Dense Wavelength Division Multiplexing)システムを用いて行われた。DWDMは、光ファイバを多重利用した通信技術で、同様の技術であるWDM(Wavelength Division Multiplexing)を高密度にしたもの。 波長の異なる複数の光信号を同時に伝送する。

 富士通では、100Gbps-DWDMの商用導入を想定して、伝送路ルートの変更にともなう光ケーブルの変更や波長増減設作業など実運用を模擬した内容で実施し、その結果8Tbps(100Gbps×80波多重)での商用運用が可能な品質を確認した。また、あらゆるネットワークで考えられる波長分散や偏波モード分散を実伝送路に付加した際に、自動的に補正されることを確認したとしている。

 またNECでは、100Gbps-DWDM装置(「SpectralWave DW7000」(50GHz波長間隔、88波長収容)を伝送システムとして提供。従来製品である「SpectralWave DW4200」(40Gbps 40波多重DWDM装置)を、同経路に使用した場合と比べ、伝送容量を5.5倍、伝送距離を約2倍に拡大したとのこと。その結果、次世代コア技術であるNECの100Gbps-DWDM伝送システムが、実環境のDSF光ファイバケーブルにおいて実用可能なことを確認したとしている。

東京~大阪間、商用敷設ファイバケーブルにて「100Gbps-DWDM伝送」に国内初成功

《冨岡晶@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  3. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  4. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  5. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る