【グッドウッド12】日産のEVレーサー、リーフRC…ヒルクライムに挑戦
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同フェスティバルは1993年、マーチ卿がイングランドのウエストサセックス州グッドウッドの広大な邸宅で始めたイベント。世界中から新旧のレーシングカーが集結して賑わいを見せる。
フェスティバルの恒例行事が、ヒルクライム。スーパーカーを含めた市販車のみならず、F1やWRC(世界ラリー選手権)マシンなどが同一コースを走行するとあって、毎年人気を集めている。
リーフ NISMO RCは『リーフ』をベースに、日産とNISMOが共同開発したレースバージョン。市販のリーフとは異なり、後部ドアのない2ドアボディとなるのが特徴だ。3分割のボディは前後部分が脱着式。軽量なカーボンファイバー製モノコックを使用し、車両重量は938kgに抑えられた。
駆動方式は、前輪駆動から後輪駆動へ変更。重量バランスにも配慮し、バッテリーやモーター、インバーターは車体中央に配置されるミッドシップ方式を採用する。モーターはリーフと共通で、最大出力107ps、最大トルク28.6kgm。二次電池はリチウムイオンバッテリーで、急速チャージャーを使えば、80%の容量を30分以内で充電できる。動力性能は0-100km/h加速6.85秒、最高速150km/h(リミッター作動)だ。
このリーフ NISMO RCが、グッドウッド名物のヒルクライムに登場。英国日産によると、EVレーシングカーがグッドウッドのヒルクライムに出走するのは、今回が初めてだという。
《森脇稔》