三菱重工、メガニンジャを開発…24時間以内でガス発電可能

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三菱重工のコンテナ型のガスエンジン発電設備「MEGANINJA(メガニンジャ)」
三菱重工のコンテナ型のガスエンジン発電設備「MEGANINJA(メガニンジャ)」 全 2 枚 拡大写真

三菱重工業は、現地到着後24時間以内に発電できるコンテナ型のガスエンジン発電設備「MEGANINJA(メガニンジャ)」を開発した。

新型発電設備は「素早く移動・素早く設置・素早く発電」を製品コンセプトに開発した。移動が容易なコンテナを採用し、配線や燃料配管の接続にコネクター方式を採用することで、現地での作業負担を大幅に簡便化した。通常、据え付けから発電まで1カ月程度要するが、現地到着後、24時間以内に発電できる。

電力不足地域を抱える新興国など、分散型電源向けをはじめとする常用発電需要を中心に、非常・緊急対応用電源向け需要なども含め、国内外で幅広い市場開拓していく方針だ。

メガニンジャは、ISO規格の40フィートコンテナ内に、ガスエンジン、発電機、燃料ガスの圧縮機、制御盤などの発電に必要な装置を搭載する。温水熱交換器や排ガス蒸気ボイラーなどを内蔵した20フィートの排熱回収コンテナを同時に使用することで、コージェネレーションにも対応する。発電出力は1500kWで、複数台の連結運転により発電量を容易にの拡大することもできる。

ガスエンジンにはミラーサイクルを採用することで、42.6%の高い発電効率を達成した。電子制御により燃料と空気の混合を最適化し、NOx(窒素酸化物)濃度は後処理なしで200ppm以下に抑えている。

また、エンジンの主要部品は、約9割をディーゼルエンジンと共通化し、信頼性と耐久性を確保した。

同社は5月8日、中国の東莞新奥燃気集団と、ガスエンジン発電設備を利用したエネルギーサービスに関する基本協議書に調印し、メガニンジャの初号機、2号機を受注した。両機を同社相模原製作所(神奈川県相模原市)から出荷し、現地への納品を完了している。

10月には、同社のエンジン事業の中国拠点である菱重発動機系統(深セン)の上海代表処内に「上海ガス分散型発電エンジニアリングセンター」を開設する。分散型電源システムのエンジニアリング専任スタッフを新たに配置し、顧客の近くで設計からサービスまで一貫して対応できる体制を整える。

《レスポンス編集部》

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