IHI子会社、大気圏再突入時のデータ収集装置を開発

自動車 ビジネス 企業動向
IHI 再突入データ収集装置「i-Ball」
IHI 再突入データ収集装置「i-Ball」 全 2 枚 拡大写真

IHIの子会社であるIHIエアロスペース(IA)は、宇宙機などが大気圏に再突入した際のデータを収集する装置「i-Ball」を開発した。

収集したデータは、宇宙機の破壊現象の特定による安全性の向上や再突入機の設計のために役立てる。今回開発したi-Ballは、宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)に搭載される予定。

i-Ballは、宇宙機やロケットとともに大気圏に再突入し、搭載するカメラにより、宇宙機やロケットが大気圏に突入する際の大気摩擦状況を撮影する。また、各種センサも搭載しており、大気圏再突入時の温度や加速度などのデータや、燃え尽きずに海面に着水する部品の位置などについても情報収集を行う。

宇宙機などが大気圏に再突入する際、耐熱性の高い部品などは燃え残り、部品の一部が海上に落下する。これまでは部品の落下位置が正確に把握できなかったため、安全確保のために航空機や船舶の立ち入りを広範囲にわたり制限していた。i-Ballで落下位置などのデータを収集することにより、正確な落下位置を把握することが可能となる。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る