【イクリプス AVN-ZX02i インプレ後編】9型&DS連携がもたらすファミリードライブの新スタイル

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地図の描画はスムーズで、タッチレスポンスは良好
地図の描画はスムーズで、タッチレスポンスは良好 全 12 枚 拡大写真

インプレの後編では、 イクリプス『AVN-ZX02i』のカーナビとしての機能について触れていきたい。AVN-ZX02iではDS連携ばかりに目を奪われがちだが、実はこの中身がなかなか濃い。

◆スムーズかつきびきびとしたレスポンス

まず、注目したいのがスムーズかつきびきびとした動作状況だ。液晶パネルを感圧式としながらもスマホのようなフリック&ドラッグ操作を実現し、思い通りに目的地が設定できる。地図上で大きく移動したい時はフリック操作で、位置を微調整したい時は地図上でドラッグする。この一連の動きはストレスなくどこまでも動き続け、設定したい場所を「ここ!」と指でタッチすれば一瞬で移動できる。この快適さは一度体験すれば誰も実感できるはずだ。

ナビ本体での目的地検索は収録したデータベースから効率よく探し出せる。とくに素晴らしいのが卓越した絞り込み能力で、名称入力で複数の候補がリストアップされても住所やジャンルから絞り込み可能。チェーン店などはひとつのグルーピングとしてまとめられてリストアップされるのも便利さを感じた点。また、表示するメニューの項目を自由に並べ替えて、自分好みの使いやすい仕様に変更できるのも、使い勝手を高めるのに役立つだろう。

◆9型に最適化された画面表示で見やすさ・わかりやすさに配慮

また、9型モデルであるAVN-ZX02iで表示される地図は、単に7型のを拡大しているわけではない。画面サイズに最適化した切り出しを行っており、実際に7型モデルを横に置いて比較すればその差は一目瞭然。同じスケールでも表示エリアが明らかに広い。さらにルート案内中のガイド機能はこれまで採用してきたものをベースにブラッシュアップ。多彩なガイド機能によって目的地までをわかりやすく誘導し、なかでも主要な施設であれば玄関先までガイドできるようになっている点は注目しておきたい。

最近は対応が当たり前になりつつある地図更新も一歩先を行く。トヨタ自動車が採用するG-BOOKのマップオンデマンドに対応しているのだ。高速道路や主要な幹線道路であれば開通後最短7日間程度でデータが提供され、SDメモリーカードを介して地図データ更新が可能になる。差分で更新されるため、インストール時も余計な負担にならないのがいい。しかも最初3年間は通信料を除いて無料更新でき、その後も地図データを購入することで2年間は何度でも地図更新ができるのだ。

◆対応車種は順次拡大

多彩なAVソースに対応しているのもAVN-ZX02iのイイところ。CDはもちろんiPod/iPhoneに記録された楽曲データをコントロール再生。iPhone視聴できるYouTube動画もナビ上で再生することが可能だ。CDのリッピングはSDカードへ4倍速で行われ、パソコンに保存した楽曲をSDカード経由で再生することにも対応する。地デジは当然フルセグ対応。受信感度の高さもさることながら、直射日光にさらされる昼間でもイクリプス独自の優れたデジタル信号処理によって映像を鮮明表示。“見えて当たり前”の技術についても徹底したこだわりの下、開発が行われているのだ。

対応キットは現状アルファード/ヴェルファイア、プリウス、フィットシリーズの3車種に提供中で、また今秋までにノア/ヴォクシー、プリウスα、アクア、ステップワゴン用を発売予定だ。さらに今後も対応車種は拡大される予定で、それでも対応外となった場合はラインナップされた7型モデルで対応できる。ニンテンドーDSという新たな手段がファミリードライブの新たなスタイルを作り出す。AVN-ZX02iにはそんな魅力がたくさん詰まっているのだ。

《会田肇》

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