全体相場は大幅続伸。
前日の大幅高の反動で寄り付きは売りが先行。しかし、欧州債務問題に対する欧州連合(EU)首脳の発言が伝わったことで、後場入り後は買い上げられる展開となった。
EU域内の民間金融機関に欧州金融安定化基金(EFSF)等から直接資本注入する仕組みで合意したことで、欧州債務問題に対する過度の警戒感が後退。対ユーロでの円安進行を好感し、輸出関連株を中心に買い戻しが入った。
平均株価は前日比132円高67銭高の9006円78銭と反発。5月10日以来1カ月半ぶりの9000円台を回復した。
1ユーロ=100円台に円相場が軟化したことが支援要因となり、自動車株は全面高。
スズキが51円高の1621円と大幅続伸。前日開催した株主総会の内容について「2012年度から16年度までの5年間で年平均2000億円の設備投資を実施する」と伝わり、アジア新興国での収益拡大を期待した買いが入ったもよう。
トヨタ自動車が80円高の3190円と続伸。
日産自動車が14円高の748円と3日続伸し、ホンダも86円高の2749円と続伸した。