“空飛ぶ車”トランジション、第一段階のテストフライトを完了…型式認定取得へ

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米国のテラフージア社が開発した“空飛ぶ車”トランジション
米国のテラフージア社が開発した“空飛ぶ車”トランジション 全 4 枚 拡大写真
米国のテラフージア(TERRAFUGIA)社が開発中の“空飛ぶ車”、『トランジション』。このトランジションのプロトタイプが、米国連邦航空局(FAA)の型式認定取得のための最初のテストフライトを、無事終えたことが分かった。

これは6月28日、テラフージア社が発表したもの。ニューヨーク州プラッツバーグ国際空港において、トランジションが「フェーズ1」と呼ばれる型式認定取得に向けた第一段階のテストフライトを完了したと告げられたのだ。

トランジションは車と軽飛行機を合体させた、新しい移動手段。2シーターの室内の後方にエンジンをレイアウトし、後輪を駆動して走行する。車としての性能は、最高速105km/hだ。全幅は約2mでガレージに収まる大きさで、米国での公道走行に必要な法規に適合する。

軽飛行機への変身は、左右に跳ね上げられた翼をセットするだけの簡単さで、作業に要する時間はわずか30秒。走行用エンジンが飛行用も兼ねており、飛行速度は最高185km/hで、最大航続可能距離は約790kmだ。

今回の「フェーズ1」テストは、型式認定取得に向けた第一段階。市販までには、「フェーズ5」までの残る4回のテストをクリアする必要がある。テストに合格すれば、トランジションは年内に、27万9000ドル(約2230万円)の価格で発売される予定。

テラフージア社のアンナ・マラセック・ディトリッチCOOは、「発売に向けたテストは、今回のフライトで新たな段階を迎えた」とコメント。今後も市販に向けて、4回のテストに意欲的に取り組む意向を示している。

《森脇稔》

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