セブン‐イレブン・ジャパンは2日、トヨタ車体の1人乗り超小型電気自動車(EV)『コムス』を活用し、セブン‐イレブン店内で販売している食品や日用品の無料配送サービス「セブンらくらくお届け便」を8月上旬から順次開始すると発表した。
店舗からの宅配サービスに超小型EVを採用するのは、流通およびコンビニ業界で初の試みという。セブン‐イレブンではコムスをまず8月に100台、9月中にさらに100台を先行導入し、利用状況などを検証したうえで、2013年1月から本格導入するとしている。
セブン‐イレブン・ジャパンの井坂隆一社長は同日都内で会見し、「時代の要請、ニーズとしては、宅配を受けざるを得ない、あるいは受けた方がもっと便利になるという方がこれからどんどん増えてくる。そういう市場の膨らみからすると1~2年で(コムスの配備が)3000台位にはなってくるだろう」との見通しを示した。
また宅配にコムスを選んだ理由ついては「何よりも環境にやさしいEVであるということ。それに非常に小型で店の駐車場に保管しても、お客様の車の邪魔にならない。最小回転半径が3.2mと非常に操作性に優れている3点が大きなポイントになった」と述べた。