新型コムス、32km/hでの衝突でも室内空間を確保

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新型コムス、32km/hでの衝突でも室内空間を確保
新型コムス、32km/hでの衝突でも室内空間を確保 全 15 枚 拡大写真

第2世代となった超小型一人乗りEVの「コムス」。その車両コンセプトは「Chotto(ちょっと) Odelkake(おでかけ) Machimade(街まで) Suisui(スイスイ)」であり、そのコンセプトの頭文字をあわせて「COMS(コムス)」と名乗る。

【画像全15枚】

法規上は、原動機付自転車のミニカーとなるため、一人乗り、原動機の定格出力0.6kW以下、車検と車庫証明は不要となる。運用では、普通免許が必要で、最高速度60km/h、ヘルメットは不要だが、シートベルトは着用となる。

新型「コムス」のモーターは最高出力5kW・最大トルク250Nm、インバータは自社開発。電池はパナソニック製の鉛電池6個を使用。床下のフレーム内に納めている。充電は100Vの交流のみで、満充電まで6時間。このとき必要な電力量は5.2kWhで、23円/kWhで試算すると、満充電に必要な電気料金は120円になる。一充電での走行可能距離は50km。つまり、1kmあたりの走行コストは約2.4円となる。

車体は、スチール製のラダーフレーム構造。電池を納めるアンダーフレームはコの字断面、クロスメンバーは閉断面とした。サスペンションは、フロントがストラット、リアがトーションビーム方式。最小回転半径は3.2mとなる。

モーターは後輪車軸のやや前にあり、デファレンシャルを介して、後輪を駆動する。

安全性を確保するために、社内で前面衝突(フルラップ)実験を実施。20マイル(時速32km)でバリアに衝突しても、室内空間を確保。また、搭載する電池が漏電しないことを確認したという。衝突安全性能に関する規制のないミニカーの中では異例とも言える開発を行っている。

「昨年度の警察庁の発表した、日本での事故実態を見ますと、時速30km以下が事故のだいたい3分の2を占めています。そういうこともありますので、時速30kmくらいでどうだということです。電気自動車なので、ひとつはバッテリーの損傷という部分と、もうひとつは人体の障害ということです。人体の障害について言いますと、時速30kmならば、頭や胸、下肢の障害はまったく問題ないレベルです」とトヨタ車体専務の大橋宏氏。

「また一方で、このクルマはお求めやすい価格というのと同時に、近距離の使いやすいクルマを作りたいということで、どこまで衝突安全性能を高めるかというのは、確かに普通乗用車が時速50kmという規制の中で、確かに中途半端と思われるかもしれませんが、我々としては、これくらいの速度で十分に安全な性能を確保できるのではないだろうかと思って、こういう速度を設定させていただきました」と、時速32kmという速度設定の説明を行った。

ボディバリエーションは、パーソナルユース向けの「P・COM」とビジネスユース向け「B・COM」の2種類。さらに「B・COM」には、「デリバリー」「デッキ」「ベーシック」という3種類の荷台を用意している。ラゲッジの容量は「P・COM」で約150リットル「B・COM」の「デリバリー」で約350リットル。

価格は「P・COM」が79万8000円、「B・COM」の「デリバリー」で77万3000円、「デッキ」73万1000円、「ベーシック」66万8000円となる。

また、キャンバスドアなどのオプションも用意する。

《鈴木ケンイチ》

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