脱法ハーブによる酩酊原因の事故、全国2例目の危険運転罪

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6月上旬、京都府京都市伏見区内で発生した脱法ハーブ摂取と酩酊を原因とする3人負傷の追突事故を起こした33歳の男について、京都地検は6月29日、危険運転致傷罪で起訴した。脱法ハープを原因とするものは大阪の暴走事件に続き、全国で2例目となる。

問題の事故は2012年6月9日の午後1時35分ごろ発生した。京都市伏見区横大路千両松町付近の国道1号で、第2車線を走行していた軽乗用車に対し、後ろから進行してきた軽トラックが追突。軽乗用車は停止するために第1車線に車線変更したところ、軽トラックは再び追突。バックした際に後ろから来たトラックに接触し、さらに中央分離帯に衝突して停止した。この事故で軽乗用車の乗員3人が打撲などの軽傷を負っている。

軽トラックを運転していた中京区内に在住する33歳の男は事故直後は酩酊状態だったものの、その後は過度の興奮状態に陥っていた。意味不明の言動を繰り返したことから、警察では「薬物摂取の可能性が高い」と判断。車両の捜索などを行っていた。

この結果、車内から脱法ハーブとみられる植物片を発見。後の調べに対して「運転前にハーブを吸引してボーッとしていた」などと供述したことから、警察では薬物摂取による酩酊が原因で事故を起こしたとして、6月11日までに自動車運転過失傷害容疑で逮捕している。

検察では慎重に捜査を続けてきたが、事故当時は脱法ハーブによる酩酊状態であり、幻覚や妄想にとらわれていたと判断。薬物影響で正常な運転ができる状態ではなかったとして、危険運転致傷罪の適用を決定。6月29日に同罪で起訴した。

脱法ハーブ摂取による酩酊を原因とした事故に危険運転罪が適用されるのは、今年5月に大阪府大阪市福島区内の商店街で発生し、2人が負傷した暴走事故に続き、これが全国で2例目となる。

《石田真一》

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