岩手県の車両試作・モデル製作会社、モディーは、最小限のボディサイズの組立式EVマイクロコンパクトカー『ピウス』を開発した。
開発車は、シンプルな構成で、EVカーとしての基礎構造を理解しやすくなっている。さらに、サスペンション、ブレーキ、ステアリング装置は、普通乗用車同様の設計思想による基本構造を有している。
当面は、大学や工業高等専門学校、高校または、自動車専門学校などの教育機関などにおいて、電気自動車としての機能、構造と自動車の基本構造を習得する教材としての活用を目指す。
また、各種研究関連団体や、産学の研究現場には、研究対象部品を組み込む対応も行い、目的の部品を評価する、開発ツールのベース車両としての提供も見込んでいる。
今後は、完成車のほか、自ら組立てることができるキットとしての商品化も進めており、来春以降の販売を予定している。完成車及び完成後は、第1種原動機付き自転車としての登録が可能で、外観は、標準ボディ以外に、顧客が希望するデザインへの変更にも対応する。
今回、ピウスを開発したモディーは、東日本大震災で甚大な被害を受けている。同社の村上竜也社長は、「東北の復興を目指し、被災後の『人との絆』や『支援に対する感謝』を伝えるために開発した」とコメントしている。