三菱重工、環境規制対応型舶用エンジンの試験設備を設置

自動車 ビジネス 企業動向
三菱重工業・舶用ディーゼルエンジン試験設備
三菱重工業・舶用ディーゼルエンジン試験設備 全 1 枚 拡大写真

三菱重工業は、厳しい環境規制に対応する多様な技術検証を行うためのフルスケール試験設備「4UE-X3」を神戸造船所(神戸市兵庫区)内に完成したと発表した。

完成した試験機は、シリンダ径600mmで4気筒の電子制御式。同社の舶用低速ディーゼルエンジン「三菱UE機関UEC60LSE-Eco」をベースにしたもの。2016年以降、窒素酸化物(NOx)排出量の80%削減を義務付ける国際海事機関(IMO)の第3次規制をクリアするための各種技術を検証するのに活用していく。

同社では、IMOの3次NOx規制についてはすでに選択触媒還元(SCR)システムを使って実船試験でNOx排出量80%削減を達成し、実用化に目処を付けている。今回の試験設備ではさらに、排気ガス再循環(EGR)システムの実機サイズでの技術検証を実施していく予定。

また、舶用エンジンの省エネ、コンパクト化などのニーズに応えるため、新構造や新技術の開発についても、試験設備を使って開発を加速させるほか、排熱回収技術の開発、天然ガスを燃料として使用できるデュアルフュエルエンジン「UEC-LSGi」の開発などにもこの試験設備を使って実証していく方針。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る