FIAがF1ドライバーに防衛基準を提示

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ロズベルグ(メルセデスAMG、F1バーレーンGP)
ロズベルグ(メルセデスAMG、F1バーレーンGP) 全 3 枚 拡大写真

F1ドライバーに向けてポジションを防衛する場合のドライビング基準ガイドラインが提示された。

バーレーンGPでは、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)とフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を相手にニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)の強引なディフェンスが問題となったが、最終的にスチュワードはロズベルグが連続的に動いていたことと、ハミルトンもアロンソもいずれの場合も車体の有意な部分は並んでいなかったとして処分なしの決定を下している。

だが例年にない過激な競争が続く中、ドライバー側とFIAの間ではどこまでが許される行為なのかという点と、「有意な部分」の適切な定義を巡って話し合いが続いていた。

FIAのレースディレクター、チャーリー・ホワイティングから干渉が起きた場合の判断基準を示した文書がチームに配布され、適用が伝えられたのはイギリスGP本戦の数時間前のことだった。文書にはホワイティングの見解として次の内容が示されていた。

「ストレート上でブレーキングエリアより手前でポジションを防衛する場合には、車体の有意部分が重なっていない限り最初の動きはトラックの全幅を使用することが許される。この方法で防衛をするドライバーは、正当な理由がない限りトラック外に出てはならない」

「後方マシンのフロントウイングの一部が先行マシンのリヤホイールの前端にわずかでもかかっていれば、それを有意部分と判断する」

こうした発表に対してロズベルグの談話が入ってきている。

バーレーンGPのインシデントで議論の中心におかれたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は、イギリスGP前のFIAの新しいドライブ・ガイドライン発表を歓迎する意向だ。

「ドライバーセーフティのためには非常に役に立つ判断であり、明確な説明が出たことでわれわれは安心して前に進むことができる。この部分は不明確な点が多かったので、ルールの追加が必要かもしれないと考えていたが、(ガイドラインは)検討の余地がありそうだ。車体の幅といった規定は(ブロック後にレーシングラインに戻す際の規定)危険な動きをしたドライバーにペナルティを加える判断が明確になるので良いことだと思うよ」

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  5. 夏の風物詩「鈴鹿8耐2025」、2人体制のホンダが4連覇、6年ぶり参戦のヤマハは2位健闘
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る