スパンション、音声認識の応答時間を50%短縮するコプロセッサを開発

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
スパンションのチップ(参考)
スパンションのチップ(参考) 全 1 枚 拡大写真

スパンションは、業界初となる音声制御アプリケーションに特化したヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)コプロセッサ「アコースティック・コプロセッサ(ACP)」を発表した。

Nuance Communicationsの音声認識エンジンをベースとした製品で、より広範な音声データベースを網羅することで、自動車、ゲーム、デジタル家電製品などで使用される音声インタフェースの応答時間と精度を大幅に向上する。

ACPは、カスタム設計のロジックと高速メモリで構成しており、音声によるHMIを高速化し、CPUの音声処理にかかる負荷を軽減する。

従来のユーザインタフェースは、汎用ハードウェア、ソフトウェアに依存してきた。ACPは、カスタム設計のロジックとハードウェアをNuanceの「VoCon」ソフトウェアエンジンに統合する、アプリケーションに特化したアプローチを初めて採用、音声などのナチュラルユーザインタフェースに専用のリソースを提供する。

従来のシステムより応答速度を50%向上、アプリケーションプロセッサの負荷も最大50%低減される。製品は、日本語を含む多言語、男女の区別や抑揚などの音調言語をより広範に網羅したデータベースをサポートし、正確さと自然言語理解を向上するとしている。

自動車市場では、音声を利用することでドライバーが携帯機器の操作に気を取られたり、ハンドルから手を離すなどの危険な行為を抑制し、より安全でスマートな運転環境を実現できる。

デモ用プラットフォームは、現在、大手自動車メーカー数社による評価が行われており、第3四半期にサンプル出荷する予定。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  3. スバル『REX』、初の1.0Lターボエンジン搭載…新登場の4WDモデルは218万7900円から
  4. 日産ブースはマンガ文化に着想、主役は『エルグランド』新型…ジャパンモビリティショー2025
  5. トヨタ『C-HR』、「GRスポーツ」に1.8Lハイブリッド追加…欧州2026年モデル
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る