スズキは、マルチスズキのインド工場における暴動に関して詳細を発表した。
暴動のきっかけは、インド現地時間7月18日朝、スズキのインド製造販売子会社マルチスズキのマネサール工場(ハリアナ州)での休憩時間に、インド人班長がインド人従業員に仕事について注意をしたところ、同従業員が同班長に暴力を振るってきたことが発端。
この件をインド人班長が人事部に報告、当該従業員に停職処分を決定した。その後、同従業員は労働組合に救済を申し出。労働組合は停職処分の撤回を求めた。
同日15時ごろから一勤のインド人従業員が構内に集結し始めた。この間、グルガオンの労働官と同社の労働組合、人事部がマネサール工場内事務所で話し合いを行っていたという。
19時30分ごろ、約100名の暴徒化したインド人従業員が事務所に乱入、事務所にいたスタッフに暴力を加えた。
結果、死亡1名、負傷者は41名が入院し、46名が病院で治療した。建物は事務所と守衛所が放火された。設備について大きな被害は無いが調査中としている。
暴徒は100名前後。当初40名ほどの警察官が来たが、沈静化した後は検挙のため数百名の警官が敷地に入り調査を開始した。今回の暴動が計画的に発生したのか、偶発的に発生した問題かを調査する。
スズキは「このような行為は、国家や会社に対する暴力行為と受け止め、厳正な態度で臨む。亡くなったインド人幹部はマネサール工場の人事部長であり、温厚な人物であった。事件の調査があるため19日に続き20日もマネサール工場は休業とする予定」としている。