メルセデス Aクラス 新型、早くも増産…フィンランド企業が委託生産へ
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これは24日、ダイムラーが発表したもの。新型Aクラスの生産をドイツ・ラシュタット工場だけでなく、フィンランドでも行うことが告げられたのだ。
フィンランドでの新型Aクラスの生産は、現地のバルメットオートモーティブに委託する形で実現。バルメット社は、1951年にフィンランド政府によって設立された国策企業。第二次世界大戦で旧ソビエト連邦に敗れたフィンランドは、ソ連への戦争賠償のため、さまざまな工業製品を生産する必要に迫られた。そのため国内の重工業メーカーを束ねて、バルメット社を結成したのだ。
その自動車部門が、バルメットオートモーティブである。古くはスウェーデンのサーブから、サーブ『90』や『900カブリオレ』を受託生産。最近では1997年から、ポルシェから、『ボクスター』の生産の一部を受託している。
ダイムラーは2013‐2016年の4年間、10万台以上の新型Aクラスの生産を、バルメットオートモーティブに委託する計画。両社は今秋にも、最終契約を結ぶ予定だ。
《森脇稔》