テンプスタッフを展開するテンプホールディングスは、傘下の日本テクシードが、中国に自動車設計開発の連結子会社を設立すると発表した。
同社は昨年8月、R&Dアウトソーシング事業(研究開発支援事業)を展開する日本テクシードを完全子会社化。日本テクシードは自動車業界向け技術者派遣や開発請負業務が売上高の大半を占め、自動車関係の設計開発技術に強みを持っている。
同社はグローバル市場への積極展開を中期戦略のひとつに位置づけ、日本テクシードの中国進出を検討。中国では、日本の高い技術力が評価されていることから、デザインスタジオや開発センターを有する自動車開発会社としてR&Dアウトソーシング事業を行っていくことが効果的であると判断。今回、日本の自動車デザイン分野でのチーフデザイナーとしての実績も豊富な志水俊晴氏を総経理として迎え、自動車開発会社を設立することとした。
新会社は、中国上海市が自動車産業の中核拠点として開発した上海国際汽車城研発科技港がある嘉定区に本格的なR&Dセンターを構え、日系メーカー、中国系メーカーのコンセプトカーから量産設計までの一連の設計開発、さらに、上級技術者によるハイエンドコンサルティング業務等により、中国での自動車開発のR&D業務を支援していく。
新会社の名称は、特酷時度汽車技術開発(上海)。資本金は2500万元(約3億円)。