フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンが7月25日公表した2012年上半期(1‐6月)の決算は、グループ全体で8億1900万ユーロ(約780億円)の損失を計上、前年同期の8億0600万ユーロ(約765億円)の黒字から、赤字へ転落した。
グループ全体の売上高は295億5300万ユーロ(約2兆8065億円)、前年同期比5.1%のマイナス。本業の自動車事業の売上高は、前年同期比10.5%減の202億ユーロ(約1兆9185億円)。
上半期の世界新車販売台数(ノックダウン生産分を含む)は、欧州での販売不振が響いて161万9000台にとどまり、前年同期比は13%減と落ち込む。これにより、自動車事業は上半期、6億6200万ユーロ(約630億円)の赤字を計上した。
PSAのフィリップ・ヴァラン会長は、「我々は危機に直面している。フランスでの生産体制の再編と、一層のコスト削減が必要だ」と語っている。