昭和電工、樹脂複合材事業を再編…リチウムイオン電池強化

自動車 ビジネス 企業動向

昭和電工は、樹脂複合材用カーボンナノチューブ(CNT)事業を効率化するため、製品グレードを繊維径約150nmのVGCF-Hに特化すると発表した。

樹脂複合材用途で供給してきた繊維径約15nmのVGCF-Xは、今後マーケティング活動を停止する。同社CNTの主力であるリチウムイオン電池向け事業は、成長・育成分野の中核事業として今後も注力する方針だ。

同社はCNTの一種であるVGCFの設備を川崎事業所内に設置、リチウムイオン電池の正・負極添加剤用に販売してきた。その後、より分散性を改良したグレードであるVGCF-Hの販売を開始し、リチウムイオン電池用はこのHグレードに統合している。

リチウムイオン電池用途向けのCNTの販売は、順調に増加していることから、川崎事業所の年産能力についても当初の40tから、現在は200tまで順次増強している。

また、樹脂複合材用途に関しては、3月に用途に開発したグレードであるVGCF-X専用の年産能力400tの量産設備を大分コンビナート内に設置した。今回、脂複合材事業をHグレードに特化することから設備は今年6月までに休止している。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  2. 「息を呑むような美しさ」マツダ『VISION X-COUPE』に熱視線! 新時代のクーペ像にSNSでは期待の声
  3. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  4. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  5. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る