【PHVオーナーの夏】妻は30kmのEVモードを望んでいる

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三浦所有のプリウスPHV燃費データ最新版
三浦所有のプリウスPHV燃費データ最新版 全 2 枚 拡大写真

2月16日の納車から、7月31日現在までの167日間でPHVを利用した日数は111日にわたった。この111日間で、日々それぞれ何km走行しているのかわかるのが、『プリウスPHV』専用スマートフォンアプリ「eConnect」の面白いところだ。

1日の走行距離と燃費の関係をグラフにしてみると興味深い結果となった。

120km/リットル以上の燃費をマークしているのは30km以内のドライブだった。1日の走行が0〜9kmでおさまった日が24日間で全体の約22%。同じく10〜19kmを1日で走行した日数は23日間あって21%。20〜29kmは24日間で22%。つまり1日の走行距離が30km以内の日数は71日間におよび合計64%に達している。

プリウスPHVのEV走行は満充電でカタログ値は26km。実際は20km前後しか走れないのだが、昼に買い物に行って、帰って充電して、夕方にまた子供の習い事の送り迎えをする、など継ぎ足し充電しながらPHVを使っていることがこのデータからも明らかになった。

妻に先日、満充電で20km走れるこのPHVのEVモード、わが家の場合この電池容量は正解だったのかな?と訊ねてみた。すると「うーん。20kmではすぐに電池がなくなる感じがする。今の倍くらい走れるといい」と大胆な答え。現状プリウスPHVのリチウムイオン電池容量は4.4kWhなので、8.8kWhか。車両価格に響きそうだ。そのことを伝えると「それでも30kmは走って欲しい」という要望が帰ってきた。

自分はというと、20kmで充分日常生活の距離はカバーできると考えていた。逆に妻はいったい平日に30kmもどこにドライブしているのだろうか。このあたりは深く考察しないほうがいいのかもしれない。

30〜39kmは9回、40〜49kmは8回の走行でそれぞれ8%と7%で50km以内の走行はわが家の場合は79%に達する。もしPHVのEVモードが実測で30km走ることができるとなると7割以上の日数をEVモードだけで走り切ることができることが予想される。つまり妻が運転する日常ではほぼEVということだ。おそらくこれを望んでいるのだろう。

しかし、あくまでもこの30km希望はわが家の場合。今後新たに続くPHVユーザーのために、現状のガソリン車もしくはハイブリッド車のカーナビのログを用いて最適電池容量を判定するサービスを作ってはどうだろう。もしカーナビの機能として装備されれば、自分の日常カーライフを元に電池容量の最適値を知ることができる。新型PHV購入時は、それを元に電池容量を2〜3種類から選ぶことができると満足度が増すのではないか。

そうiPhoneのメモリ容量は16GB・32GB・64GBの三種類から選ぶことができる。『プリウス』も『アクア』も『フィットハイブリッド』も、ハイブリッド車は同一ボディのなかで、ライフスタイルに合わせて排気量やエンジンパワーを選ぶ楽しみ(悩み!?)がなくなってしまった。その代わりに、PHVでは電池容量を選ぶ。そんな新しいクルマ選びを夢想している。

《三浦和也》

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