フィアット、新規投資を一時凍結…販売不振で

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新型フィアット・パンダ
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イタリアの自動車大手、フィアットグループ。同社が世界景気の減速と、欧州での新車販売の不振を受けて、国内の新規投資計画を一時凍結することが分かった。

これは8月1日、フィアットグループが明らかにしたもの。同社の発表によると、経済危機や欧州の新車市場の厳しい状況を考慮すると、フィアットが将来の投資計画を示すことは当面、困難になったという。

フィアットグループは7月31日、2012年第2四半期(4‐6月)の決算を発表。売上高は215億2400万ユーロ(約2兆0675億円)と米国クライスラーグループが連結対象に含まれたことで、前年実績に対して1.6倍と大幅に増加した。

しかし純利益は、3億5800万ユーロ(約345億円)。欧州市場でのフィアットの販売不振が響いて、前年同期の12億3700万ユーロに対して、71%もの大幅減益となった。フィアット単体では赤字決算に転落している。

フィアットによると、とくに地元のイタリアでは、新車に対する需要は1979年以来の低水準。これらの要因を受けて、当面、イタリア国内への新規投資は凍結するという。

《森脇稔》

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