トヨタ自動車は、東日本大震災で被災した岩手県釜石市地域の仮設住宅地と同市市街部を結ぶ新たな交通機関として、オンデマンドバスシステムの実証実験を釜石市と共同で10月から行うことで合意した。
実証実験は、一般交通の便が悪い仮設住宅地で、乗客需要に応じた柔軟な運行を行い、また復興に伴って変化する街の交通事情にも追従できるシステム構築を目指すもの。トヨタはオンデマンドバスの運行のベースとなる「オンデマンド交通システム」の提供を行い、釜石市は、同市が所有する小型バスを使用し、トヨタのシステムを活用したオンデマンドバスの運行を行う予定だ。
実証実験期間は、2012年10月から2015年3月までとし、運行地域は釜石市の北部と市街部の区間を計画している。
トヨタは、このシステムを他の地域にも展開し、交通の不便な地域での生活の改善に寄与することを目指していく。