【スズキ 低燃費技術発表】蓮池常務、エコクールで「実用面の性能を高めたい」

自動車 ビジネス 企業動向
エコクールのエアコンに搭載したエバポレーター
エコクールのエアコンに搭載したエバポレーター 全 5 枚 拡大写真

スズキは8月9日、9月に発売する新型『ワゴンR』に搭載する、新たな低燃費化技術群を発表した。このなかには、アイドリングストップの時間を長くするための技術として「エコクール(ECO-COOL)」がある。

アイドリングストップ装置は、一般的に車室内温度が上昇するとエアコンを作動させるためにエンジンが自動的にかかる。これによってアイドリングストップの時間は短くなってしまう。エコクールは「パラフィン」を蓄冷材として、エアコンのエバポレーター(蒸発装置)のチューブ間に挟む構造とした。

エアコンが作動中に蓄冷材を凍らせておき、アイドリングストップ時にはエアコンを送風のみとして蓄冷材の冷気を流すようにしている。気温35度Cの炎天下でも約60秒間は、エンジンを再始動させずに冷気を送ることができる。

もっとも、国の燃費モードである「JC08」はエアコンを停止したまま燃費を測るので、エコクールはカタログ燃費には寄与できない。開発を担当した蓮池利昭常務役員は、「(カタログ燃費に反映されないのは)その通りであり、実用燃費と快適性に貢献する技術として開発した」と説明。ワゴンRは「もともと実用燃費への評価は高くいただいている。この技術でさらに実用面の性能を高めたい」と強調した。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る