米電池大手、A123システムズ…中国企業が370億円で買収

自動車 ビジネス 企業動向
A123システムズ社の米国ミシガン州の電池工場
A123システムズ社の米国ミシガン州の電池工場 全 2 枚 拡大写真

米国の大手リチウムイオン電池メーカー、A123システムズ。同社の中国企業による買収契約が、正式に締結された。

【画像全2枚】

これは8月16日、A123システムズが発表したもの。同社の発表によると、中国の万向集団が、A123システムズの株式の過半数を、4億6500万ドル(約370億円)で取得。最終的に万向集団は、A123システムズの株式を80%まで買い進める計画だ。

万向集団は、中国最大規模の自動車部品メーカー。非政府系企業としても、中国で最大規模を誇る。万向集団はA123システムズを傘下に収めることで、グローバル規模でのEVやプラグインハイブリッド車、ハイブリッド車などの販売拡大に対応した競争力を高める。

一方、A123システムズは、BMWやGM、フィスカーオートモーティブなどにハイブリッド車やPHV用の二次電池として、リチウムイオンバッテリーを納入。BMWの『アクティブハイブリッド5』、GMのシボレー『ボルト』、フィスカー『カルマ』のリチウムイオンバッテリーは、A123システムズ製だ。

A123システムズは、万向集団からの出資を受け入れることで、赤字体質からの脱却を目指す方針。同社のデビッド・ビューCEOは、「これで当社の財務基盤は強化される。今後も我々の技術が、成長激しい市場で競争力を保つだろう」とコメントしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る